鹿児島や鹿屋のこと | 住まい・建築・デザインに関するコラム
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 +D設計室プロジェクトノート

  〜現在工事中、計画中の建築レポート〜

PROFILE

 プラスディー設計室の室長(代表)。

 エンジニアリング開発の専務。

 住まい、建築、デザインに関して
 鹿児島県、鹿屋市、設計事務所、
 家づくり、建築家、不動産、資産運用
 デザイナーズマンション、インテリア
 などについて偉そ〜に語っている
 コラム(ブログ)です。


 
 


     

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鹿屋市とスローフード
先週は鹿児島大学の松永安光先生の最終講義とパーティーに参加しました。私ははっきり言って部外者なのですが、小林社長が松永先生の事務所に在籍していたこともあり、くっついて行ってきました。さも関係者のように(笑)

いやあ、行ってよかったです。とても自分にとって収穫の多い時間でした。様々な方々に会えましたし、鹿児島における鹿児島大学の影響力の強さも感じました。

さて、松永先生の講義内容はコンパクトシティスローフード(スローシティ)とアグリツーリズモのことでした。そしてその後、松永先生とのお話しで鹿屋・大隅の可能性について勇気を頂きました。スローシティを目指す上で大隅半島は高いポテンシャルを持っていると断言して頂いたのです。なるほど、確かに。スローフードを提供するにおいてこれほど恵まれた土地はないのかもしれません。黒豚、ブロイラー、黒毛牛、落花生、芋焼酎など日本有数の産地なのです。特に畜産に関しては日本一を争うくらいの産地かも。しかも黒豚、大隅黒毛和牛、鹿児島地鶏など知名度とブランド力もすでに確立されています。スローフードを味わいたい人にとっては同時に様々なスローフードが味わえる魅力的な場所に違いないのです。しかも温泉あるし、桜島も近いし、海もあるし。

世界的に見て、外国人を対象とした観光産業の発展は間違いないといわれています。発展途上国、特に中国の海外旅行者数の増加は急増してくると思われます。
また、スローフードは世界的な動きであり、見通しのとても明るい産業なのです。しかも、スローフードを味わいたいと思う外国人旅行者はそこでしか提供できないもの楽しめないものを求めているので、少々交通整備がされていなくても問題ないのです。まさに鹿屋には最適!

しかし、松永先生が指摘されていましたが、その受け入れ態勢は全く成されていません。まず観光案内所に外国人向けのインフォメーションがない。タクシーやバスでは英語は通じない。観光施設、旅館なども英語への対応はできない。そして松永先生は一番問題なのは各ホームページがバイリンガルではないということでした。ん〜、確かに・・・。

一方、日本人を対象にしても鹿屋でスローフードを味わうことはなかなかできません。まず、せっかくの極上の名産品を極上の料理で出せるところが少ない。そして、名旅館、名ホテルがない。まあニーズが少ないので当たり前ですが。

鹿屋のバラ園もとても頑張っていると思います。しかしながら、今の状況はほとんどが日帰り客です。やはり宿泊してくれなければ観光産業としては成り立たない。当たり前です。もちろん外国人なんてほとんど来ません。もう少し鹿屋ならではというものを追求した方がいいのかもしれません。そうなるとやっぱり畜産業を核にすべきであり、スローフードを追求すべきではないでしょうか。

では、偉そうに私の考える課題を・・・。

・ホームページ、観光案内所、観光施設、宿泊施設の英語、中国語への対応。
これは海外旅行者を対象にする上で当然ですが、一番難しいでしょうね。私も英語全然しゃべれないし。強力なサポート体制が必要でしょう。

・スローフードを提供できる料理店、宿泊施設の整備とレベル向上。
料理店よりも宿泊施設が難しいかなぁ。一度は泊まってみたい宿を!もちろんアグリツーリズモの考えも必要でしょう。

・質の高いイメージ広告戦略。
これは一番簡単かも知れないけど今の鹿屋市に欠けているもの。正直言ってあんな広告やホームページでは・・・。人が動くにはイメージが大事です。スローフードも宣伝はしているみたいですが・・・。

・地元が地元の良さを理解し誇りをもつ。
鹿屋市に住んでいることに誇りを持っている人って結構少ないんですよね。スローシティはまず地元の良さを見直すところから始まるそうです。逆にその気持ちさえあればスローシティとして成功するのかもしれません。


スローシティとしての大隅。夢物語かも知れません。行政のサポート、ボランティア、地元の理解などがなければ実現不可能。しかしながらスローシティを実現するには最適の土地かもしれません。スローフードと温泉とバラ園と桜島と融合すれば・・・。わくわくしてきました。もちろん私にはスローシティを実現する力も人脈もありません。だからこそ無責任なことを言っていうんですが。しかし、いつの日かスローシティに向けて協力できることがあれば幸せですね。

だって美味しいものは世界共通ですよ!(←舌オンチが言うなとツッコミが入りそうですが)



余談ですが採れたてを煮た落花生の味。これを期間限定でも出してくれる店ないですかねぇ。自分で栽培している方しか味わえないんです。朝採った落花生をその日のうちに煮てその日のうちに食べる。美味しいですよ。その日限りの味なので、市場に並んでいる落花生では駄目です。まさにスローフード!

鹿屋市 犬の美容院 Dog Garden (ペットサロン・トリミングショップ)
プラスディー設計室で設計監理した犬の美容室ドッグガーデンのご紹介です。

愛犬の美容・ホテル・しつけ
Dog Garden
〜飼い主と愛犬の幸せをサポートいたします。〜

自宅に増築した店舗で、アットホームな雰囲気で営業しています。
※プラスディー設計室のサイトでも紹介しています。

営業時間:9:00〜18:00
定休日:毎週月曜日 第3日曜日
送迎要相談
〒893-0015 鹿屋市新川町176−2

ご予約優先
電話 0994-44-6461
携帯 090-7462-6914
E-mail こちらをクリック

鹿屋市再開発ビル
鹿屋市ホームページより

工事が進みだいぶ姿が見え始めました、再開発ビル
この建物が鹿屋市にとってどのような存在になるのでしょうか。

鹿屋市にはみんなが集まる場所というものがありません。要するに鹿屋の中心地がありません。なぜ、現在のような状況になってしまったかは、鹿屋市役所があんなところに移転したことが原因と思っている鹿屋市民がほとんどでしょう。鹿屋市役所が無くなってからの北田・本町の商店街の衰退は明らかで、都市計画に失敗したことは間違いありません。コア的建物を無視し、人動線を無視し、交通施設を取り込めないという、とても議論された都市計画とはいえないものでした(いかん、怒りがこみあげてきた・・・)。
そして、かつての都市計画の失敗を取り戻そうとしているのがこの再開発ビルです。この建物は鹿屋市の中心地としてのシンボルになってくれるのでしょうか?昔のような商店街はよみがえるのでしょうか?

しかし、私のまわりではあまり期待していない人の方が多い状況ではあります。正直、私も昔の活気を完全に取り戻すのは無理だと思いますが、それでも中心地たる施設になってくれることを願いたいものです。私個人的には結構期待しています。あとは、どんな店舗が入るのか?結局はソフトがどうなのかにかかってると思うんですよね。決定しているマックスバリューが入るのはいいとして、その他の店舗に集客力があるのか?噂では家賃が高すぎてなかなか決まっていないとのことですが、心配な反面、やっぱり楽しみでもあります。どこにでもある店舗ではなく、オリジナリティー溢れる店舗に出店してほしいですね、鹿屋市外からもお客さんが来てくれるような・・・。もちろん、映画館や学習プラザなどの施設にも期待したいと思います。公共的ソフトの相乗効果も絶対に必要です。

建築的に見ると、ちょっとオーバースペックな気はしますが、自分が想像していたよりも大胆な設計の建築になるようです。ホームページに載っている内容しか知りませんが。まあ、少なくとも鹿屋には今までなかったような雰囲気の建物となるのは間違いないと思います。うまく鹿屋市民に受け入れてもらえるといいんですが・・・。

ともかく、鹿屋市の発展の鍵を握っています、鹿屋市再開発ビル。
再開発が砕開発にならないように願いたいですね。(最低なオチ)
天文館
天文館って全国的にも素晴らしい商店街だと思います。
賑やかで、いろんなお店があって、山形屋などの大型デパートもあって、迷路のように長く入り組んでいて、歩いていて楽しい商店街。

しかし、

「観客減少による収益悪化で6月から休館していた鹿児島市千日町の映画館「シネシティ文化」(6スクリーン、833席)が、再開のめどが立たず閉館することになった。同館を経営する有楽興行(福岡市、野中康宏社長)が6日、明らかにした。
 同館近くの鹿児島東宝も、鹿児島市与次郎1丁目の東宝系複合映画館(シネマコンプレックス)開業に伴い11日に閉館することになっており、鹿児島の映画文化を支えた天文館から銀幕が消えることになった。」
※南日本新聞より


ん〜〜、天文館をもってしても大型郊外型店舗には勝てないということでしょうか?天文館は大丈夫だろうと思っていたのですが・・・。

正直、アミュプラザにしてみても単なる「駅ビル」だと思うし、与次郎の方も何となく想像できます。つまり、全国そこらじゅうにあるもののコピーだと思うのです。

しかし、天文館は違います。客観的に見てこんなに個性的で素晴らしい商店街はそうそうないし、鹿児島にとって誇りだとも思うのです。これほど巨大なアーケード街も珍しいですしね。路面電車ともうまくマッチしています。そういえば昔、矢井田瞳が「全国廻っているけど、天文館が日本一の商店街です」と言っていたなぁ。つまり天文館が大型郊外型店舗に勝てないとなると、全国地方の商店街はどこも太刀打ちできないということになるのでは?

天文館がすぐに廃れるとは思いませんが、やっぱり映画館が無くなってしまうのは寂しいものです。ただ、魅力的なお店はまだまだ健在なので、いろんなアイデアで活性化してほしいものです。自分もいずれ天文館で店舗の設計とかやってみたい(笑)。

頑張れ天文館商店街!
鹿児島の景観について考える

鹿児島の象徴桜島

今日の南日本新聞に「良い景観」「悪い景観」という論評が掲載されていました。書き手は鹿児島大学建築学科教授の松永安光さんです。松永さんは都市デザインや集合住宅の分野で鹿児島だけではなく日本でも有名な方です。鹿児島の景観を担う重要人物のお一人と言ってもいいでしょう。まだお会いしたことはありませんが・・・。

松永さんはこの中で自然的な景観と人工的な景観があるとしています。

自然的な景観と言えば鹿児島でもっとも有名なのは桜島でしょう。人口的な景観と言えば天文館とか鹿児島中央駅などが挙げられます。松永さんも鹿児島中央駅について触れています。中央駅は美しい景観を創る会で悪い景観100景のひとつに挙げられてしまっています。当事者の人たちは選ばれたことに大変お怒りになったそうです。それはそうでしょう、鹿児島のカンフル剤として念願の建物だったのですから、余計なお世話というものです。実際、中央駅周辺は今や大変な賑わいを見せています。(私個人的に建築としては好きではないですが・・・。)

そして松永さんはパリのエッフェル塔も当時は非難されていたが、今やパリの景観の重要なひとつとして認められおり、人工的な「良い景観」は「慣れ」の問題もあり一概には言い切れないと書いています。そう、無難だからとか派手だとかという問題ではないのです。

私は以前建築は「文化」であると考えていると書きました。そしてそれは人が創るものです。決してただ昔のものを真似することが文化ではありません。過去のよいものを受け継ぎつつ、今できることを考えていくことが文化だと思います。そしてそれが景観を創っていくと思っています。

「いい景観」とはとても難しいことです。感じることは人それぞれですから。ただ、私が本当に重要だと思うことは「景観を考えること」。特にデベロッパーや設計者は絶対に景観を考えて建物を創る必要があると思うのです。しかし、実際には全く景観を考えていない建物があまりにも多いのです。ある企業では設計者が現場を見ずに設計しているということも聞いたことがあります。建築はその「土地」に根付くものです。その場に建ち続けるのです。大きい建物ほど周囲に与える影響は大きいのです。

正直いって私はマンションデベロッパーが嫌いです。景観を考えない自分本位の企業が多いからです。鹿屋にも住宅地の真ん中に13階建ての分譲マンションができる計画があります。出来上がると恐ろしく異様な光景でしょう(鹿屋の素晴らしい建築のひとつになるという可能性はゼロでなないでしょうが・・・)。私が感じたのは、デベロッパーがただ儲けるためにつくる建物であるということ。周囲の状況を考えて企画されたとは思えません。もちろん、建築基準法を遵守した建物である以上、反対はできませんが。ただ、これが完売して成功したら他にもニョキニョキできるのかなと思うとぞっとします。

鹿児島らしい景観とは?簡単な問題ではありません。私も建築に携わる身として常に考え続けていかなければと思っています。100年後にも認められる景観を。

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