ケナボード | 住まい・建築・デザインに関するコラム
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 プラスディー設計室の室長(代表)。

 エンジニアリング開発の専務。

 住まい、建築、デザインに関して
 鹿児島県、鹿屋市、設計事務所、
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 などについて偉そ〜に語っている
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ケナボード


Panasonic ケナボード

今、注目している構造用耐力面材です。

当社では木造住宅の場合、構造用合板を外壁下地に使用しています。理由は以前書いたとおり、耐震性能、耐風性能、気密性能を上げるためです。ただし、構造用合板の欠点としては壁内の湿気が抜けにくいことがあります。そのため、外壁に通気層を設けて湿気が逃げやすいようにしています。ちゃんと施工すればそれで全く問題無いのですが、職人さんのやる作業ですから通気の施工を間違える「可能性」もなくはありません。今までの住宅は問題なく施工出来ている自信はありますが、将来的に全ての職人さんが100%正しい施工が出来ない「可能性」もなくはありません。少しでも良い住宅をつくっていけるよう日々考えております。


そこで、構造用合板よりも高い透湿性を持つ面材を比較してみました。
見積もりもいろいろ頼んでみました。
ちなみに検討したのは以下の面材です。

・パナソニック ケナボードS t=4.5
・構造用針葉樹合板 t=9
・ダイケン ダイライトMS t=9
・モイスTM t=9.5
・ノダ ハイベストウッド t=9
・ホクシン 構造用スターウッド 標準タイプ t=9
・エーアンドエーマテリアル ドリームボード 壁震化 t=9
・ダイケン スーパーαN t=12


有名な上4つの面材の値段を比較すると、

構造用針葉樹合板<ケナボードS<ダイライトMS<モイスTM 

一番安いのはやはり構造用針葉樹合板ですが、ケナボードはコスト的にもそれほど高くありませんでした。全体的にも構造用合板の次くらいに安い価格です。コストと性能のバランスから考えてもケナボードが一番だと感じました。

ダイライトは火災にも強く非常に魅力的なのですが、割れやすく少し施工性に難があるのと、何よりちょっとコストが高いです。※それでもいい材料だと思いますし、延焼火災の恐れがある住宅密集地では絶対オススメ!

で、ケナボードなのですが、なんと厚さわずか4.5mmです。軽くて施工性は抜群です。大工さんの施工手間も減るはずです。そして透湿抵抗は構造用合板の1/10、耐久性も高いようです。また、成長の早いケナフ繊維のため、環境にも配慮されたエコ製品です。

しかも!!ごく最近嬉しい誤算が。

なんと、壁倍率3.2倍(CN50釘仕様)を取得したのです!これはびっくりです。


もともと2.8倍という高い壁倍率でしたが、N50釘をただCN50釘に変えるだけでそんなに壁倍率が向上することにも驚きました。設計士ならわかると思いますが、3.2倍の面材で外壁下地を施工すれば、非常に耐震性の高い住宅となります。


実は、ケナボードは前から注目していた材料だったのですが、メーカーに売る気がないのかなかなか市場に出回っていませんでした。しかし、先日のパナソニック電工に社名変更になったあたりから急に宣伝広告に力を入れ始めた気がします。これなら、全国へケナボードの普及は増えていくことでしょう。頑張れパナソニック電工(笑)

まあ、まだ実際には使ってないのですが(汗)、絶対オススメの面材です。工事費の1%程度のコストで建物は格段に強くなるし、気密性は向上するんです。外壁部分に筋交いが不要になるので、断熱材を施工しやすくもなります。すでに構造用合板を採用しているのであれば、数万円程度のコストアップのはずです。

そして、皆でもっと使って供給量を増やして、材料代をもっと下げましょう!!(←今回の記事の目的・・・)




ケナボードのアップ。
コメント
from: Vietnam   2009/07/09 1:29 AM
これ、俺関わってるよ。
電工なってから売れ出してるよね。
from: Yasufumi Kawabata   2009/07/09 7:32 PM
そ、そうなんだ!?

そちらで製造してるのかな?
from: 山本   2009/07/29 5:52 PM
突然失礼いたします。
自宅新築にあたり構造用面材を検討しているうちに、
大建工業の「 スーパーαN t=12 」が気になり、
調べているうちに貴ページに辿り着きました。

「 ケナボードS t=4.5 」はとても魅力的ですね。


「 スーパーαN t=12 」は、
壁倍率が2.0(合板並?)とそこそこでしたが、
何と言っても透湿抵抗の低さが魅力に感じていました。
MDFやダイライトよりもさらに低く
1.3m2・h・mmHg/gで石膏ボード10mmとほぼ同等でした。
価格は同社製品ダイライトMSよりは低く設定してあります。

しかし、こちらの記事を拝見し、
「 ケナボードS t=4.5 」が
かなり気になる存在となってしまいました。

また、釘の保持力アップも図られているそうですね。
http://panasonic-denko.co.jp/corp/tech/report/544j/pdfs/544_02.pdf

4.5mm厚と他の面材よりも薄いため、
釘保持力の単純比較はできないかも知れませんが、
それでも釘の打ち込みがさらに深くなるわけで、
そのあたりのメリットも総合的に期待できそうです。

さらに、軽量であることによる耐震性のメリットも
少しはありそうです。

価格として、
 構造用針葉樹合板<ケナボードS<スーパーαN<ダイライトMS
 構造用針葉樹合板<スーパーαN<ケナボードS<ダイライトMS
どちらなのか、どれほど違うのか、気になるところです。

早速、工務店さんにケナボードの採用を一度検討してもらいます。
from: 山本   2009/07/29 6:20 PM
ケナボードで気になる点がひとつあります。

透水性です。

「水濡れ後の回復力にも優れています」
と説明がなされていますが、
透水してしまうが回復力はあるという意なのか、
このあたりはどうなのでしょうか。

スーパーαNは、撥水材塗装に加え、
素材も水を通しにくいと説明されていますので、
この点に関しては雨漏れ等の万一のときに
ケナボードに少し不安が残ります。

また、スーパーαNは断熱性にも
「少しは」期待できそうです。
http://data.daiken.jp/catalog/sougou2009/1cata/data/pdf/329.pdf
ケナボードの断熱性は特に言及していないことから、
期待しないほうが良いのでしょうか。


いすれにせよ、ケナボードが有力候補として
急浮上いたしました。

ありがとうございます。

from: Yasufumi Kawabata   2009/07/30 6:57 PM
コメント有難う御座います。

価格は業者によってケナボードよりスーパーαNの方が高いところと安いところがありましたので、ほぼ同程度のコストだと思います。

透水性は普通の合板と同じようにあります。水を吸って膨張しますが、乾けば元に戻る点で合板よりも優れているということだと思います。

断熱性能は所詮4.5mmですので期待しない方が良いでしょう。ただ、気密性のアップによる断熱性能の向上はあると思います。

スーパーαNのメリットは防音性が一番かもしれないですね。

まあ、壁倍率が全然違うので、全面的に使用するのであればケナボードのメリットの方が優れているのではないかと個人的には思います。
from: 山本   2009/07/31 6:09 PM
度々失礼いたします。こちらの記事を拝見してから、ケナボードが気になって仕方ありません。

現時点では、防火構造や準耐火構造などの絡みもあって、構造用面材・外装材・断熱材、優先順位をどうするかという点で止まっております。認定を受けている構造では面材が9mmというのが多く、ケナボードの厚みですと、面材が「無しも可」という構造で探すしかないのかな、と思っています。それかパナソニック電工のhttp://panasonic.jp/sumai/kenaboard/products.html
構造で妥協せざるを得ません。
(素人による見当違いかも知れませんが)


また、かなり魅力に感じた高い透湿性ですが、夏の逆転結露には逆に不利に働くのではないか、という心配もあります。温暖化・高温多湿化現象もあり、名古屋市平野部であっても、夏の逆転結露にはこれまで以上に慎重になってます。


とはいえ、現時点では最有力候補であり、じっくり検討していきたいと考えています。



from: Yasufumi Kawabata   2009/07/31 8:34 PM
認定を受けている構造では面材が9mmというのが多いということはないはずです。大手メーカーのサイディングで防火構造の仕様は4mm以上の構造用面材+グラスウールという場合が多いですよ。まあ石膏ボードで対応する場合が多いですけど。※ダイライトのような耐火性に優れた商品なら別


逆転結露は外壁に何を使うかにもよりますが、透湿性がある方が万が一逆転結露した場合でも夜には結露が抜けやすくなります。逆転結露の場合は合板自身が湿気を含んで問題を起こす場合もあるので、合板を貼る以上透湿性はあった方が良いと個人的には思っています。それよりも通気層をしっかりと施工できるかどうかが逆転結露へは有効です。
from: 山本   2010/01/19 11:03 PM
お世話になります。以前お邪魔いたしました山本と申します。後日談となりますが、自宅新築にあたりじっくり検討をした結果、ケナボードに変更してもらうことにしました。有益な情報を得ることができ、ありがとうございました。
from: -   2013/04/13 11:20 PM
管理者の承認待ちコメントです。
from: -   2015/07/28 4:59 AM
管理者の承認待ちコメントです。
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