鹿児島における防湿層とグラスウールの関係 | 住まい・建築・デザインに関するコラム
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PROFILE

 プラスディー設計室の室長(代表)。

 エンジニアリング開発の専務。

 住まい、建築、デザインに関して
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鹿児島における防湿層とグラスウールの関係

防湿層付のグラスウール(100mm16K)

それではグラスウールについての続きを・・・・
ちなみに今回の話はマニアックです。あまり真剣に読むと疲れます。あしからず・・・。また、これは私の勝手な検証結果ですので100%は信じないように・・・。※ここに書いてある内容に間違いや意見のある専門家の方は指摘して下さい。


グラスウールによる充填断熱の一般的な設計基準を内側から書くと、

 内装(ビニルクロスや塗装)
→内装下地(プラスターボード等)
→防湿層(ポリフィルム)
→グラスウール※柱間に充填
→構造用面材(構造用合板またはダイライト等)※無い場合も多い
→防水透湿フィルム※透湿抵抗がほとんど無いものです。
→通気層
→外壁(サイディング等)

となります。

そして、この中でも防湿層が重要とされており、防湿層を設けていなければ施工不良だ、手抜き工事だと指摘される方もいるようです。しかしながら、ここ鹿児島において防湿層をしっかりと施工している業者は何%いることでしょう?ほとんど防湿層は設けられていない、それが現実です。しかし、少なくとも私の廻りで壁内結露による欠陥を聞いたことはありません。では、必要ないのでしょうか?


簡単に検証してみます。各材料の透湿抵抗の値を足してその内部側と外部側の比率を検証するというものです。

内部結露しない透湿抵抗の内外比(外:内)は

誼楼茵複院В機法↓驚楼茵複院В粥法↓恵楼茵複院В魁法↓乎楼茵複院В押法↓甲楼茵複院В院

とされています。

つまり、室内側よりも外壁側の透湿抵抗を低くして、内部の水分が用意に外部に逃げていくようにすることが重要なのです。
しかし、甲楼茲任△觴児島は1:1でいいとされています。でも、実際には東京などの乎楼茵複院В押砲版椶皸磴Δ箸六廚┐泙擦鵑里如原則どおり室内側よりも外壁側の透湿抵抗をなるべく低くすべきでしょう。

※計算結果を書こうとしたら超長文になってしまったので省きますが(すいません!)、透湿抵抗の値を足していくだけなので簡単に検証することができます。
ただし、本来は露点温度と壁内各部の温度勾配により検証する方が正しいやり方です。



では、いきなり結論(笑)。

鹿児島ではビニルクロス+防湿層付きのグラスウールで防湿層の役目をはたすことができると思います。
つまり、鹿児島では防湿層付のグラスウールを正しく施工すれば、ポリフィルムによる防湿層は不要だと思うんです。※防湿層付のグラスウールを正しく施工できる大工さんも少ないので十分に監理して指導することが必要です。
ただし、内装が塗装仕上げで外部に構造用合板を使用する場合はちょっと心配なので何か対策が必要です。

また、外部に合板等の面材を設けなければ、全く防湿層が無くても内部結露の危険性は低いです。その代わり、気密性が低いため本来のグラスウールの性能は発揮されていません。鹿児島の住宅の多くはこの方法でつくられてきました。

※構造用面材として構造用合板を張り、内部側にポリフィルムによる防湿層を基準通り設ける場合には、木材の水分自体が抜けづらいのでKD材(人工乾燥材)を使用することが望ましいと思います。


どちらにせよ、通気層は絶対に必要です。どんな施工をするにせよ、通気層が無くて外壁がサイディングの場合は外部に水分が抜けていけないので大変内部結露しやすい状況となります。それは、鹿児島でも同じことです。※通気層があることにより火災にも強くなりますし、夏の逆転結露も起こりづらくなります。


ちなみに当社設計基準では外壁のグラスウール仕様は100mm16kとしています。鹿児島ではこれで十分かと思います。
100mm10kでも鹿児島ならば問題は無いですが、やはり50mmは注文住宅であれば性能不足だと思います。薄いグラスウールは壁とグラスウールの隙間が大きくなるので空気の対流が起こりやすく、断熱性能以上に効果が下がるからです。要は、暖かいセーターも風に弱いのと同じですね。
※100mmにおいても空気の対流は断熱低下を招きますので、気流止めが施工されているかでも断熱性能は変わってきます。
また、屋根に関しては、グラスウールを使用する場合もあればポリスチレンフォームを使用する場合もあります。


では、次回は外張り断熱などについて書いていきます。


※追記

結局は住み方なので、大量の水蒸気を発生させて換気はしない生活を続けていれば、どんな施工をしても内部結露の危険はあります。



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コメント
from: 山本   2009/08/05 11:52 PM
またお邪魔致します。
鹿児島ではなく名古屋平野部に在住であり、地域が異なるため質問も憚られますが、耳つきグラスウールで例えばアクリアネクスト105mmで、
http://www.afgc.co.jp/aclear/aclear_next/aclearnext.html
構造用面材にケナボードという透湿抵抗のすこぶる低い面材をたとえ使用したとしても、内装材にビニールクロスを使用しないというのは内壁結露(冬および夏)のリスクはやはり高いのでしょうか。

といいますのも、内装材には漆喰やルナファーザーやアースウォールなどの"なんちゃって"吸放湿性素材を懐疑的ながらも検討中です。
from: Yasufumi Kawabata   2009/08/11 4:28 PM
外部がケナボードであれば、防湿層付のグラスウールを正しく施工すれば問題はないかと思います。アクリアネクストならばもっと良いですね。

ただし、正しく施工できる業者は意外に少ないのでご注意を。
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