構造用合板による耐力壁 | 住まい・建築・デザインに関するコラム
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 プラスディー設計室の室長(代表)。

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構造用合板による耐力壁

構造用合板にはこのようなスタンプが押してあります。
外壁下地用であれば、接着性能:特類、等級:2級ならば問題ないでしょう。


前回の続きで、構造用合板による耐力壁の施工について注意点を。

さて、この構造用合板による耐力壁の施工は、現場任せにしていると施工方法を間違えることがあります。筋交いを施工するのに比べて技術的なことはほとんど要求されず、安定した剛性を確保できるのが面材耐力壁の特徴ですが、その耐力は釘を伝達して行われるので釘の施工方法が重要となります。

基本的にはN50(CN50)の釘を150mmピッチで打ち込つける必要があります。大工さんの思い込みにより、N50よりも細い造作用の釘を使用を使用したり、150mmよりも粗いピッチで打ち付けたりしていることもあります。また、よくあるのが、釘打ち機の調整が強すぎて釘頭がめり込みすぎている場合もあります。簡単に確認できることですので、面材耐力壁を採用した場合には施主様もぜひ確認されることをお勧めします。こちらに構造用合板の張り方がわかりやすく載っています。


さて、実はその施工に関してちょっと問題が起こりました。施工する際に気をきかして釘のかわりにコンパネビス(構造合板用)を使用してくれたのです。通常、釘に比べビスの方が引き抜き耐力が強いので強固に貼ることができます。コストも手間もビスの方がかかります。

ところが、建築基準法においては釘のN50(CN50)以外は規定が無いのです。つまり、ビス止めによる面材耐力壁を認めてはいないのです。どんなに耐力があっても、基準法では耐力壁として認められません。これはダイライトなどの面材においても同じことがいえます。

例外として、日本パワーファスニングのモックスやムロコーポレーションのエコファスナーというビスがあり、国土交通大臣の認定を得ています。自分が調べた限りでは他に国土交通省の認定を得ているビスはほとんど無いようです。

現実的な話しをすると、N50釘よりもコンパネビスで止めた方が初期剛性は強いはずです。そのため、通常の地震耐力や対風性能は釘止めに比べて高いと思われます。ところが、大地震で横揺れが強くなり、変位が大きくなった場合には釘は曲がりながら粘るのに対して、ビスは曲がらず破断しやすい特性があります。つまり、ビスは引き抜きには強いですが、せん断力には弱いのです。特に2階建て、3階建ての建物で、変位が大きくなりそうな壁に関しては、ビス止めは少し危険であることがわかります。変位が大きくなった場合には合板の4隅に近い釘の損傷が大きいという実験結果もあるので、特に4隅に近い部分は釘を使用した方がいいのかもしれません。


今回の建物は平屋のため、大きな地震でも変位が小さいので大丈夫だろうと思われますが、一応N50釘での補強を指示しました。私も、よくよく調べてみなければビス止めで許可を出していたと思います。まあ、建築基準法通りいけば、釘止めしかダメなんですけどね。※建築主事の判断によるようですが。
コメント
from: よし   2011/02/28 1:58 PM
施工管理者です。
以前から私もビスのほうが楽だし、ビスではなんで駄目なのか疑問に思っていました。釘打ち機が1台しかないので
工事が進まなくて終わっている大工から借りたときもありました。
工事施工書や、本になぜ釘でなければならないのか、なぜビスではだめなんのか、の記述がありませんでした。
わたしの調べ方が悪いのかもしれませんが、やっとこれでもやもやが解決しました。
もやもやを持ちながら工事している方も多いと思います。
一人でも多くの方がきずいてくれるといいですね。
ありがとうございました。
from: yasufumi kawabata   2011/03/11 12:30 AM
そうですよね、かなり重要なことなのに周知徹底が不足しているように思えます。

あとは何十年後に錆びた時の断面を考えると太い釘の方が長持ちしそうですよね。
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