平屋のプランニング | 住まい・建築・デザインに関するコラム
<< March 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
 

 +D設計室プロジェクトノート

  〜現在工事中、計画中の建築レポート〜

NEW ENTRIES
PROFILE

 プラスディー設計室の室長(代表)。

 エンジニアリング開発の専務。

 住まい、建築、デザインに関して
 鹿児島県、鹿屋市、設計事務所、
 家づくり、建築家、不動産、資産運用
 デザイナーズマンション、インテリア
 などについて偉そ〜に語っている
 コラム(ブログ)です。


 
 


     

  シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC

 竣工写真を撮るならこのレンズが一番。
 CANON、NIKON、SONY、PENTAX対応。

     

  リコー GX200

 建築+写真好きには理想のコンデジ。
 広角24mmからのズーム!
 
平屋のプランニング

建築統計年報によれば、1〜3階建居住専用住宅の着工数のうち、平屋住宅の着工数は全国的にみると10%にも満たない数です。このことから日本のほとんどの住宅は2階建て以上であることがいえます。

ところが、ここ鹿屋市ではたくさんの平屋住宅が建っています。その一番の原因は敷地の広さといえるでしょう。
平屋は老後のバリアフリーのことを考えれば一番適しています。外壁のメンテナンスもしやすいし、敷地が広ければ平屋にするのがコスト的にもいいでしょう。都会では考えられないような値段で土地付き平屋の一戸建てが建てられてしまうことは幸せなことなのかもしれません。普通の分譲地で平屋が建てられますからね(笑)


そのようなことで、最近平屋のプランニングをすることが多くなっています。

さて、ところが平屋のプランニングは意外なことになかなか難しい。
平屋の住宅が得てして同じような貸家や建売の間取りになってしまうのもわかる気がします。建築雑誌をみても一般住宅で平屋の例は少なく、発展途上なのかもしれません。平屋では、2階建てには無い以下のような問題もでてきます。


プライベートゾーンとパブリックゾーンを分けるのが難しい。

プライベートゾーンというのは寝室やお風呂、プライベートゾーンというのは玄関やリビング(客間)などです。
2階建てでは2階が主にプライベートゾーンとなるのでゾーニングしやすいのですが、平屋では動線が交差しがちです。


廊下が長くなる。

プライベートゾーンを重視した場合はどうしても廊下が長くなりがちです。廊下が長くなりすぎても無駄なので、リビングから直接アクセスする部屋にするなどの工夫も必要です。


全部屋南向きが難しい。

全部屋南向きにすると東西に長いプランになってしまい、敷地形状によっては不可能です。
まあ個人的には、日光浴をするわけじゃあるまいし、南向きにこだわる必要は無いと思います。北側のみに窓がある部屋は避けたいところですが。


全部屋風の通る部屋をつくるのが難しい。

どちらかというと南向きよりこちらを優先したいところです。
真四角の平屋での角部屋は基本的に最大4つですから、角部屋でない場合廊下を介して通風できるようにするなど工夫が必要です。


基礎と屋根の面積が増える。

建築面積は2階建てよりも増えます。結果、2階建てよりも工事費がかかる場合もあります。屋根面積が増えるのでコストとメンテナンス性の良い屋根材を選ぶことが必要です。


高セキュリティにするのが難しい。

進入可能な窓が増えますから、致し方ないところです。
セキュリティを高めるには防犯ガラスにしたり、シャッターを付けたり、セコムを入れたり様々な方法がありますが、平屋の場合はその箇所が増えてしまいます。


吹き抜けをつくるのが難しい。

2階がない分大きな吹き抜けは難しいところです。無理に高い天井にすると不経済です。吹き抜けが欲しい場合は軒高の一番高い箇所を昇り梁にしたり天井を貼らないなどの工夫が必要です。


空き地が狭くなる。

広い土地といっても建築面積が増える分空き地が減ります。結果、庭が狭くなったり、日当たりが悪くなったりすることがあります。


眺望やプライバシーの確保が難しい。

2階建てに比べて眺望や廻りからの視線の面では不利です。敷地環境にもよるでしょう。


ということで、なかなかベストの間取りというのは難しいところがあります。何を優先するのかだと思います。よく考えてみると昔ながらの田の字プランというのはよくできていると思います。
予算に余裕があれば中庭をつくったり、形状の工夫で解決することもできます。平屋が可能な広い土地であれば、プランニングの自由度もあるので面白い形状も可能です。


以上のように平屋は平屋のデメリットがありますが、それでもメリットの方が大きいはずです。平屋が可能な土地であれば、私は平屋をお勧めします。
今後、高齢化社会に向けて平屋の需要は高まっていくことでしょう。


コメント
コメントする









 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://blog.plus-d-p.com/trackback/544855
 

(C) 2018 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.