超高層のマンション
先日、東京で大停電がありました。
鹿児島でも台風や落雷でたまに停電します。最近は少なくなりましたが。そのときに改めて思うのが、電気の無い生活は考えられないなということです。※関係ないですが停電のときは携帯の明かりが本当に役に立ちますよね!常に身に着けてるし!
そして思ったのが超高層マンションのこと。
今、都心では超高層のマンションが次々とできています。
しかし私は超高層マンションなんて絶対に住みたくないと思います。(ま、住めるようなお金もないですが・・・。)メリットが眺めがいいぐらいしか思い浮かばないからです。それよりもデメリットの方が多い。まず外に出るのがおっくうになるでしょう。特に子供を育てるのには最低の環境だと思います。さらに、周りを見下すような心境になって曲がった子供に育ちそう・・・。あと風圧が強いのでバルコニーにも出られません。
そして、先日の大停電ではエレベーターが止まりました。10階以上の階から階段で上り下り。大変ですね。
それよりも深刻なのがすべてのライフラインに電気が使われています。電気がないと水でさえ使えません。階段上って水を運ぶのも無理な話。いくら地震に強い建物でも大地震で2、3日停電したら避難所生活を強いられるでしょう。
ところで、私が客観的に心配しているのは50年、100年後とかどうなるのということです。あんな超高層壊そうと思っても壊せません。単なる廃屋ビルという生易しいものではありません。住戸数も半端なく多いですから、万が一スラム化したら大変です。50年後も管理組合が機能し、メンテナンス管理がされているのかなんて誰もわかりません。今の住人は入れ替わっているはずですから。
建築が高さを求める。わかる気がします。広い土地でなくても多くの床面積を確保できます。オフィルビルなどは利便性のいいところで効率よく多くの会社が集まって働くことができます。シンボリックな建物に会社をかまえることは企業イメージ的にもメリットがあります。
しかし、特に集合住宅にあっては高さを求めてはいけないと思うのです。ほとんどは周囲が住宅地のところに建つので、周辺住民への影響が大きすぎます。近隣紛争になるのは超高層マンションがほとんどです。デベロッパーの利益や住人の眺望のために周囲が犠牲になってもいいのかということです。そして、今回挙げたように決して住む人にとってもいいことばかりではない。
個人的には、全国の地域ごとに集合住宅の絶対高さは行政で定めてしまってもいいのではと思います。常々言っていますが、集合住宅はすでに日本全国供給過多なのです。そんな状況のなかで、周囲の住民が犠牲になるものはつくってはいけないと思うのです。