打ち放し仕上げについて | 住まい・建築・デザインに関するコラム
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 プラスディー設計室の室長(代表)。

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打ち放し仕上げについて
打ち放しの外観


コンクリート打ち放しの良さとは何でしょう?また悪さとは?

私はコンクリート打ち放しの良さはデコレーションのないコンクリートの純粋な姿であると思います。建物の形状が明確に見えるので、建築のコンセプトなどを表現しやすい利点もあります。
一方、コンクリート打ち放しは冷たい感じがしてしまいます。使い方によっては安っぽい感じがしてしまいます。そしてピンホールもヘアクラックも目違いもない完璧な仕上げは無理なので、神経質な人には向かないかもしれません。※安藤忠雄建築並の精度を要求するなら工事費は倍ぐらいかかるかも(笑)。そのため、打ち放し仕上げとするときは使い方を慎重にする必要があります。個人的には全面打ち放し仕上げとするよりも、色を付けたり他の仕上げや組み合わせて使う方が冷たい感じにもならずいいと思っています。

コンクリート打ち放しは技術的に施工者の腕が問われる仕上げです。施工者の技術力により仕上がりは大きく違います。やり直しの効かない仕事です。それだけに施工者はやりたがりませんが(笑)。安藤忠雄さんの建築は施工者も全身全霊を注入して施工していますから、その仕上げは素晴らしいものが多いです。ん〜いい仕事してますね〜、と言いたくなります。おそらく安藤忠雄建築のほとんどは施工者赤字でしょうけど・・・。

ところで、なぜデザイナーズマンションは打ち放しが多いのでしょう?ひとつは建築家が打ち放しを好むということ。またもうひとつは造りが変わっていてコストが追いつかないため仕上げができないとうことが理由だと思います。一般的にコンクリート打ち放しのコストと安いタイル貼りのコストは大して変わりませんが、安っぽいタイルなら打ち放しでということでしょう。ただ、打ち放しのマンション=デザイナーズマンションでは絶対にありませんので!

さて、打ち放し仕上げはメンテナンス上よくないと勘違いされている方もいます。しかし、しっかりとした撥水材(ランデックスコートなど)を塗布すれば、長い間メンテナンスしなくても汚れは目立ちません。たまにひどく汚れている打ち放しを見ますが、あれは安物の撥水材を塗った結果です。特に鹿児島では灰の汚れに悩まされますが、コンクリート色は灰が目立ちませんので理想的な仕上げかも知れません。水切りを付ければ余計に汚れません。また、どんな仕上げにしろコンクリートはクラック(ひび)が入ります。タイルが貼ってあったりすると、そのような欠陥箇所がわかりにくいですが、打ち放し仕上げだとすぐに発見でき、補修も容易です。また、賃貸マンションの内装においてはクロスの張替えが必要なくなるのでオーナーさんも助かります。

しかし大きな欠点はやはり施工者の技術力に品質が左右されやすいということ。見た目は補修技術の発達により、補修箇所がわからなくなるくらい仕上げることも可能なのですが、クラックに関してはどれだけ密実なコンクリートが打てたかに懸かります。また打ち放しの品質は施工者はもちろんのこと、設計者の認識によるところも大きいと思います。良い打ち放しとなるための納まりやデザインの工夫、またコンクリート打設に伴う施工計画のチェックと指示、監理能力は設計者に問われるところです。施工者まかせの打ち放し計画ではなかなかいい仕上げとはなりません。(※「ひび割れのないコンクリートのつくり方」という本はなかなかいい本です。建築技術者の方はぜひ読むべきだと思います。まあ、書いてあることを100%できる施工会社は日本に1%もいないと思いますが、目指すべきこととして・・・。)
また、外断熱が不可能、施工会社によりコスト高になる、内装で使うと音が反響しやすいという欠点もあります。

これから新しく建物をつくられる方に言いたいのですが、特に理由がなければ打ち放し仕上げの建物は避けた方が無難です。打ち放しは珍しい仕上げではなくなってきているので、付加価値としてはあまりありません。一般的には景観上も嫌われる傾向にあります。依頼する設計者の建築作品が好きで、その建築が打放しであるなら、お施主さんにとっても打放しを選択するいい理由だとは思いますが、ただ何となくかっこいいからとか流行だからとかの理由で、あまり打放しに慣れない設計者に強要するのはやめましょう。設計者にはそれぞれ得意分野があります。元々タイル貼り等の予定の建物をそのまま打ち放しに変更してもらうと、逆にみすぼらしい建物になってしまうことはよくあることです。

打ち放し仕上げを望むなら、ご自分でも打ち放しの良さと悪さを理解し、また打ち放しに精通し効果的に使える方に依頼しましょう。え、私?ええ、打ち放しはまかせて下さい!(宣伝?)
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